目次
【まず最初に】
「なんとなくやって、なんとなく集客する」では絶対に成果は出ません。
店舗集客で成功しているところは、必ず「数字」を見ています。
数字を記録せず、感覚や気分で動いている限り、何が良くて何が悪いのかも分からず、ずっと集客が「運まかせ」になります。
だから、必ず数字は記録してください。
CPC(クリック単価)、CVR(成果率)、来店数、反応率、これらはすべて「改善点を見つけるためのヒント」です。
数字を取らない限り、改善はできません。
そして改善しなければ、費用対効果はいつまでも上がりません。
毎週、毎月、きちんと数値を把握し、必ず「見える化」していきましょう。
ここから先に紹介する【各媒体別の分析&改善】は、すべてこの「数字を記録する」ことが前提です。
あなたの店舗の集客力を本気で上げたいなら、今すぐ「数字を追う習慣」をはじめましょう。
全媒体共通「基本的な考え方」――10の原則
- 目的 → KPI → 指標の三段ロジックを崩さない
- 「フォロー数を月300増やす」「予約件数を月20件」といった最終ゴールを先に確定。
- そこから逆算してCPC・CTR・CVR・来店率などのKPIを設定。
- 毎週のモニタリング項目(指標)を KPI に直結させる。
- 目的がズレた瞬間にすべての数値が無意味になるので、ゴールを毎月再確認する習慣を。
- ユーザー行動を「4ステップ」で分解して見る
- 露出(Impression/Reach)
- 反応(クリック・いいね)
- 誘導(LP閲覧・来店予約)
- 成果(来店・購入・口コミ) → どこが落ちているかを特定 → そこだけ改善。全部を同時に触らないのが鉄則。
- “数字が悪い場所”は必ずクリエイティブ or 導線に原因がある
- CPCが高い → クリエイティブ or オーディエンス
- CTRが低い → 見出し・ビジュアル・オファー
- CVRが低い → LP導線・オファー・フォーム長さ → 原因を1つずつ切り分け、ABテストで証明する。
- 1チャネル=1メッセージ主義
- ABテストは“1変数だけ”変える
- 画像+テキスト+ターゲットを同時に変えない。
- 週次で 勝者クリエイティブ → 別の1変数で再テスト のサイクルを回す。
- 数値は“ダッシュボード化”して誰でも読める形で共有
- Google スプレッドシートか Looker Studio で統一。
- “誰が見ても次の手が決まる”可視化をゴールに。
- 定例ミーティング前に自動で最新データが入る仕組みを構築。
- UTM パラメータで流入経路を 100% トラッキング
- 予算配分=“成果が出たチャネルへの追い銭”が基本
- ファネル全体での“レバレッジポイント”を探す
- 例:LINE登録後の来店率が低いなら、広告改善よりLINEステップの最適化が先。
- 数字で最小労力×最大インパクトの箇所を特定 → 集中的に改善。
- 改善サイクル =「計測 → 仮説 → 実行 → 検証」を月1で完走
インスタ広告の分析改善方法
【確認方法】
講師から「広告インサイトのスクショを見せてほしいです」というお願いを頻繁にするかと思います。下記の手順で確認できるので(Meta社のバージョンアップなどによって若干異なるかもしれません)

【分析】
- 広告マネージャーで確認する指標
- CPC(クリック単価)
- CTR(クリック率)
- リーチ数
- エンゲージメント率(いいね・保存・コメントなど)
- LPのCVR(クリック後の成果率)
- LP側はヒートマップ(Microsoft Clarity)を活用
- スクロール率
- クリックされている場所
- 離脱ポイント
- 数字をスプレッドシートで記録・比較
- 毎週 or 毎月、数値を記録し、過去データと比較しながら改善。
【改善】
CPCが高い場合 → 広告クリエイティブを変更(デザイン・オファー)
→ ターゲティング(年齢・性別・地域)を見直し
CTRが低い場合
→ 広告文やビジュアルの訴求を改善(例:ビフォーアフター・ベネフィットを明確に)
CVRが低い場合
→ LPのCTA位置・オファーを見直す(ヒートマップでボタンのクリック率確認)
→ フォーム項目の簡略化
② リスティング広告(Google広告)の分析&改善方法
【分析】
Google広告管理画面で確認 CPC
CTR
検索クエリレポート(どんなキーワードでクリックされたか)
CVR
LP側はClarityでヒートマップ分析
週次 or 月次で数値を記録・振り返り
【改善】
- CPCが高い → 無駄なキーワード除外(除外キーワード設定) → 入札単価の調整
- CTRが低い → 広告文を改善(具体的な強みや地域ワードを含める)
- CVRが低い → LPのオファー・見出しを強化 → ヒートマップでボタンの位置や導線を見直し
③ Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)の分析&改善方法
【分析】
- インサイトで確認
- 表示回数(検索・マップ別)
- 行動(ルート検索・電話・Webサイトクリック)
- 口コミ数&評価
- 口コミ内容の分析
- ポジティブ/ネガティブ傾向を整理
- 競合店舗と比較(口コミ件数・評価など)
【改善】
- 表示回数が少ない → MEO施策(カテゴリ設定、サービス内容の充実、キーワード追加) → 写真の定期投稿(週1回以上)
- アクション率が低い
→ ビジネス紹介文の見直し(強みを冒頭で明記)
→ 口コミ依頼の強化(お礼クーポンなど)
口コミが少ない
→ LINE登録や会計時に口コミ依頼のフローを導入
④ チラシの分析&改善方法
【分析】
- 反応率を数値化(配布枚数 / 問い合わせ or 来店数)
- 例:2,000枚配布 → 20件問い合わせ = 1%反応率
- 配布エリア・ターゲット層・配布時期の記録
- 配布媒体別に管理(ポスティング・手配り・新聞折込など)
【改善】
- 反応率が低い → オファー強化(初回特典や無料体験など) → キャッチコピーの改善(お客様の悩み→解決策型に) → エリア・配布方法を再検討(ターゲットに届いているか)
- 来店率が低い → 予約導線をシンプルに(QRコード・LINE導線など) → チラシに「今月末まで」など期限を明記し即行動を促す
【共通で重要なこと】
- すべて「毎週 or 月1で数字を記録・可視化する」ことが必須
- ヒートマップ(Clarity)でLP側のボトルネックを発見
- 広告媒体ごとに「CPCを下げる」「CVRを上げる」両軸で改善
ヒートマップの使い方&分析方法
🧭 はじめに:ヒートマップとは?
- ユーザーがWebページ上でどこまで読んだか、どこをクリックしたかを分析できるツール
- チラシ・広告・SNS経由でLPに来た人の“行動”が丸見えになる
- 今回使うツールは【Microsoft Clarity(クラリティ)】
- 無料・高機能・初心者でも使いやすい
🛠 Clarityの導入方法(簡易)
方法 | 対応CMS | 手順概要 |
---|---|---|
WordPress | ◎対応 | プラグイン「Clarity」で検索→有効化するだけ |
ペライチ / Wix / STUDIOなど | △手動対応 | headタグにスクリプトを埋め込む(YouTubeで解説多数) |
🖥 Clarityの基本画面と見方
▼ ダッシュボード(初期画面)
指標名 | 意味 | ポイント解説 |
セッション数 | 訪問回数 | ユーザーの数感覚をつかむ目安 |
スクロールの奥行き | ページがどこまで読まれたか | 50%以上ならOK、30%以下だと要改善 |
アクティブ時間 | 実際にページを“見ていた”時間 | 1分前後あれば興味あり、10秒台は即離脱の可能性 |
🔍 Insights(インサイト)の使い方
項目名 | 意味 | チェックポイント |
イライラクリック | 何度も連打した操作 | 0%なら◎、多いとUIトラブルの可能性 |
デッドクリック | 押せそうだけど何も起きない場所へのクリック | 5%以上ならデザインの見直しを |
クイックバック | 来てすぐ戻った人の割合 | 5%以下ならOK、10%以上はLPの第一印象要改善 |
🎬 レコーディング機能
- ユーザーが実際にページをどう動いたかを“録画再生”できる
- スクロールの止まり方・読み方・離脱の瞬間などが丸わかり
- 見るべきポイント:
- 「どのボタンが押されてるか」
- 「どこで読むのをやめているか」
- 「最後まで読んでいるか or 途中で離脱しているか」
🌡 ヒートマップ(Heatmaps)
モード | 意味 | 活用法 |
クリック | クリックされた場所の可視化 | CTAボタンが赤くなっていればOK |
スクロール | ページの読了率を色で表示 | 下に行くほど青→読まれてない場所がわかる |
アテンション | 注目度(長時間視聴された場所) | LP改善の参考に(データ多めのとき有効) |
💡 応用:広告×Clarityで見るべきポイント
- Google広告などと連携して「CV発生日の録画を見る」
- 上・中・下どのボタンが押されているかでCVポイントを特定
- どこで離脱が多いか → そこに改善ポイントがある
✅ まとめ:初心者でもココだけは見る
見る場所 | なぜ見るか |
スクロールの奥行き | 見られてる部分・読まれてない部分を判断するため |
CTAクリックの有無 | 予約・問い合わせ導線がちゃんと反応してるかを見るため |
レコーディングの離脱箇所 | ボトルネックの特定につながるため |
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